『袖振り合うも”タショウ”の縁』

皆さんは、『袖振り合うもタショウの縁』と言う言葉をご存知ですか?

昔、まだみんな着物を着ていた時代の言葉ですね。「人とすれ違うとき、着物の袖が触れあっただけの出逢いでも、”多少”は縁があるんだよ。」と言う意味だと思っている方が、ほとんどではないでしょうか。

しかしこの言葉、もっと深い意味があるんです。ポイントは”多少”と言う言葉です。

実はこの”多少”は間違いで、本当は”他生”(多生とも書く)が正解なんです。

“他生”と言う言葉には、前世や来世といった意味があります。そうなんです。この言葉は、仏教の『輪廻転生』の教えから生まれた言葉なんです。

そうなると「人とすれ違うとき、着物の袖が触れあっただけの出逢いも、”他生”の縁があるからで、意味のある出逢いなんだよ」と言うのが、正しい意味ではないでしょうか。

すれ違いざまに、袖が触れあっただけの出逢いでも他生からの縁で、意味のある出逢いだと言うなら、同じ職場で、同じ目的に向かって頑張っている人達にはどれだけの”縁”がある(あった)と言うのでしょう。

人と人との出逢いは、本当に不思議なものだと思います。たくさんの人達と出逢う機会を与えてくれた”縁”を、さらに大切に育てて生きたいと思う今日この頃です。

                                               ―芳―

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