2008年11月アーカイブ

冷たい雨が一晩降り続き、冬がまた一歩近づいた感じがします。きみかめ自然の家の進入路は枯葉ロードです。履いては散りの繰り返しです。

この辺りはうろこのような低い山脈の間の谷津田に沿って北風が吹き降ろすそうです。今年の2月に数年ぶりの大雪があったようで、所員の間では「タイヤをどうしよう」などの話題も出始め、初めての冬が、楽しみのような、怖いような気持ちです。

さて、まもなくカレンダーもあと1枚になってしまいます。4月に指定管理を受託させていただいて以来、主催事業を多くしたところ、たくさんの皆さんにきみかめ自然の家に来所していただきました。君津市内を中心に木更津や富津から来ていただく方が多いのですが、最寄の地域の方々にもっと来てもらえるような広報がまだ不足しているという反省をしております。

12月7日に"お正月飾りとお餅つき"がありますが、地元の老人会のご協力をいただく主催事業があります。おかげさまですでに定員を上回る申し込みがあり、キャンセル待ちです。宿泊利用者が減る冬季には、できる限り地元の皆さんにきみかめ自然の家を利用していただくようなご案内の広報を広めていきたいと思っております。

今年初めて強い北風が吹き、イチョウの葉を半分ほど散らしていきました。イチョウが散り終わるとこの辺りも冬の始まりです。

さて、先週は会議で島根県の国立三瓶青少年交流の家へ出かけました。出雲空港から車で1時間ほど山の中に入った標高600mのところにあり体育館、武道場、グランド、セミナーハウスまで設置され、国立の施設の充実ぶりはうらやましいかぎりです。

ここで全国青少年教育施設運営研究協議会の総会と研究会が1泊2日で開催され、全国から99施設、156名の参加がありました。「青少年の豊かな体験活動を促進するための施設運営のあり方」という研究主題を掲げ、4つの分科会では活発な討議が行われました。

旧暦の10月は神無月ですが、ここ出雲の国では" 神在月(かみありづき)"と呼ばれ出雲大社に八百万の神様が集まって会議をするそうです。それに合わせたようにこの地で会議が行われたのも意味深いものを感じます。

全国の青少年教育施設は、行政改革で運営経費の削減と利用者増を図る必要に迫られ、どの施設もたいへんな苦労をしています。その中でいかに質の高い教育プログラムの提供ができるかが勝負です。きみかめ自然の家も地域に愛される施設の運営に精進してまいります。

急に寒くなり、冬物の上着やセーターを引っ張り出しました。

シカたちも冬に備えて栄養補給をする時期なのか、自然の家の周辺で夕方から夜にかけてよく見かけるようになりました。春から一段と大きくなりメスで40Kg、オスだと60Kg以上になるようです。

夜道を横断するので『動物注意』の黄色い道路標識も、このあたりは、サル、たぬき、シカが描かれていて、シカの標識の輪郭が夜には赤い点滅をしています。確かにあの大きさですから、衝突すれば車はべコべコにへこんでしまいます。また家族で横断するので、親ジカのあとには、その半分くらいの大きさまで成長した子ジカたちが、だいたい2~3頭は連なってきますから注意してくださいね。

さて、南房総地区はシカの生息地として有名ですが、増えすぎたために里山の作物被害が多く、何年も前から駆除をしています。駆除のある日の朝に有線放送が流れるとちょっと暗い気分になります。

先日、オスジカのラットコールと呼ばれる発情期に発するかん高い声があまりに激しいので、自然の家の裏山に行ったところ、すぐ脇からメスジカが飛び出してきました。山道を駆け上がる音と風は犬とは段違いの迫力で後ろ姿は馬に近い感じがしました。30mほど離れたところで立ち止まり振り返って私を見ています。たじろきもせず耳だけがレーダーのように左右に動いています。その目がとっても悲しそうでした。

昭和60年に開所したこの自然の家は、山を削って建てられましたがそれ以前は彼らの庭だったかも知れません。シカとの共存を願っています。

"秋の日は釣瓶落し"と言いますが、日の入りが早くなりました。「何々、釣瓶がわからない?」それは井戸水をくむために縄の先につけた桶のことで、秋の日の入りを桶が勢いよく井戸の中に落ちていく様のたとえで、昔の人はうまいことを言います。ずいぶん前から井戸水はモーターでくみ上げるので、今では時代劇の中でのみ見る話ですね。

 さて先日、栃木県のなす高原自然の家で会議があり、研修会で日光東照宮の禰宜(ねぎ)・高藤先生の講演を聞く機会がありました。さすが世界遺産だけあって、由緒のある話の中に数々言葉の由来があり感心することばかりでした。人に言わずにはいられない性分ですので、そのひとつを紹介させてください。

 皆さんも龍は知っていますよね。想像上の生き物で神秘な力があるとされ、王権のシンボルになっています。その姿はいろいろな動物の部位が合体しています。頭はラクダ、角は鹿、目は鬼、耳は牛、体は蛇、鱗は魚なんですって。その鱗の一枚があごの下にあり、逆さに生えたこの鱗に人が触れると、龍が怒ってその人を殺すという故事から天子の怒り。転じて、目上の人の怒りを『逆鱗に触れる』と言うそうです。

 最近は怒りんぼの方が多いような気がします。逆鱗も堪忍袋も触れず、切れないようにカルシウムをしっかり取りましょうよ。

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