今年初めて強い北風が吹き、イチョウの葉を半分ほど散らしていきました。イチョウが散り終わるとこの辺りも冬の始まりです。
さて、先週は会議で島根県の国立三瓶青少年交流の家へ出かけました。出雲空港から車で1時間ほど山の中に入った標高600mのところにあり体育館、武道場、グランド、セミナーハウスまで設置され、国立の施設の充実ぶりはうらやましいかぎりです。
ここで全国青少年教育施設運営研究協議会の総会と研究会が1泊2日で開催され、全国から99施設、156名の参加がありました。「青少年の豊かな体験活動を促進するための施設運営のあり方」という研究主題を掲げ、4つの分科会では活発な討議が行われました。
旧暦の10月は神無月ですが、ここ出雲の国では" 神在月(かみありづき)"と呼ばれ出雲大社に八百万の神様が集まって会議をするそうです。それに合わせたようにこの地で会議が行われたのも意味深いものを感じます。
全国の青少年教育施設は、行政改革で運営経費の削減と利用者増を図る必要に迫られ、どの施設もたいへんな苦労をしています。その中でいかに質の高い教育プログラムの提供ができるかが勝負です。きみかめ自然の家も地域に愛される施設の運営に精進してまいります。
急に寒くなり、冬物の上着やセーターを引っ張り出しました。
シカたちも冬に備えて栄養補給をする時期なのか、自然の家の周辺で夕方から夜にかけてよく見かけるようになりました。春から一段と大きくなりメスで40Kg、オスだと60Kg以上になるようです。
夜道を横断するので『動物注意』の黄色い道路標識も、このあたりは、サル、たぬき、シカが描かれていて、シカの標識の輪郭が夜には赤い点滅をしています。確かにあの大きさですから、衝突すれば車はべコべコにへこんでしまいます。また家族で横断するので、親ジカのあとには、その半分くらいの大きさまで成長した子ジカたちが、だいたい2~3頭は連なってきますから注意してくださいね。
さて、南房総地区はシカの生息地として有名ですが、増えすぎたために里山の作物被害が多く、何年も前から駆除をしています。駆除のある日の朝に有線放送が流れるとちょっと暗い気分になります。
先日、オスジカのラットコールと呼ばれる発情期に発するかん高い声があまりに激しいので、自然の家の裏山に行ったところ、すぐ脇からメスジカが飛び出してきました。山道を駆け上がる音と風は犬とは段違いの迫力で後ろ姿は馬に近い感じがしました。30mほど離れたところで立ち止まり振り返って私を見ています。たじろきもせず耳だけがレーダーのように左右に動いています。その目がとっても悲しそうでした。
昭和60年に開所したこの自然の家は、山を削って建てられましたがそれ以前は彼らの庭だったかも知れません。シカとの共存を願っています。
"秋の日は釣瓶落し"と言いますが、日の入りが早くなりました。「何々、釣瓶がわからない?」それは井戸水をくむために縄の先につけた桶のことで、秋の日の入りを桶が勢いよく井戸の中に落ちていく様のたとえで、昔の人はうまいことを言います。ずいぶん前から井戸水はモーターでくみ上げるので、今では時代劇の中でのみ見る話ですね。
さて先日、栃木県のなす高原自然の家で会議があり、研修会で日光東照宮の禰宜(ねぎ)・高藤先生の講演を聞く機会がありました。さすが世界遺産だけあって、由緒のある話の中に数々言葉の由来があり感心することばかりでした。人に言わずにはいられない性分ですので、そのひとつを紹介させてください。
皆さんも龍は知っていますよね。想像上の生き物で神秘な力があるとされ、王権のシンボルになっています。その姿はいろいろな動物の部位が合体しています。頭はラクダ、角は鹿、目は鬼、耳は牛、体は蛇、鱗は魚なんですって。その鱗の一枚があごの下にあり、逆さに生えたこの鱗に人が触れると、龍が怒ってその人を殺すという故事から天子の怒り。転じて、目上の人の怒りを『逆鱗に触れる』と言うそうです。
最近は怒りんぼの方が多いような気がします。逆鱗も堪忍袋も触れず、切れないようにカルシウムをしっかり取りましょうよ。
各地から紅葉が見ごろになったというニュースがよく聞かれる時期になりました。この辺りも亀山湖、養老渓谷など名所がたくさんありますが、ピークはもう少し先の11月下旬から12月にかけて最高の景色が楽しめるようです。
さて、きみかめ少年自然の家の周辺の山々はきのこ狩りが最盛期です。スタッフに名人がいますので、採ってきたつどに名前を聞くのですが、なかなか覚えられません。食べられるものは35種類くらいはあるそうで、そのうちすでに20種類近くは見たり食べたりしているはずなのですが・・・。
少年自然の家のスタッフの過半数は千葉県人ですが、きみかめのエリア情報に関してはまだまだ勉強することばかりです。そこで冗談半分で所員の『きみかめ検定』をやろうかなあと思っています。地域の行事のこと、動植物のこと、名所や歴史名物のおいしい物などなど幅広いですねえ。人の結びつきが強い地域ですが、伝承者の子どもが減っているので様子が変わりつつある行事もあるようです。
先月、お月見の夜にそっとお菓子を盗んでよい『月見どろぼう』というユニークな行事が盛んだったという話を聞きました。家々では、そのためのお菓子を軒先に用意しておくのですが、子どもが少なくてなかなか減らなかったり、黙って取っていくのが本来なのに最近はあいさつをする子もいるようです。こんな楽しそうな行事はぜひ続いてほしいですね。
今年は果物がウラ年のようですが、夏が暑かったので柿などは甘みたっぷりです。新米も最高にうまいかったですが、私自身がまだまだで検定に受かりそうにありません。
きみかめ自然の家は静かに秋が深まっています。穏やかな日中に比べ、朝晩は寒いくらいになり、紅葉がゆっくり進んでいます。最高気温が15度以下になると急速に色鮮やかになるそうで、11月中旬から12月初旬が見ごろになるうですよ。
今は、ススキに変わって生えてきたセイタカアワダチソウが遠目には菜の花のようです。空気が澄んでいるのか、鳥の鳴き声がよく聞こえますが飛行機の音もよく聞こえるようになりました。ここは成田や羽田の通り道なのです。
さて、きみかめ自然の家では年間50回もの主催事業を行っています。団体利用は小中学生や幼児が中心なので、主催事業は家族で参加できるプログラムを多く用意しています。10月16日は『森の隠れ家づくり』があり、7家族が参加して森の中に作る思い々の隠れ家について家族会議が始まりました。やっとまとまると材料集めです。竹や木の枝、葉っぱなど用意されていたもの以外に古いシーツや刈り取った芝など、使えそうなものは何でも集めてきます。
始まって2時間が過ぎるころ、子どもたちはすっかり飽きてほかの遊びをしたがっていますが、変わってリーダーになって夢中なのがお父さんやお母さんでした。家来のようにこどもたちが走り回っています。こうして夕方にはそれぞれの隠れ家が完成しました。
神社風、リゾート風、ジャングル風など家族総出の共同作業は大きなものを作り上げました。すぐに壊すには忍びないのでしばらくそのままにしていますので、いつでも見に来てくださいね。「家族みんなで」はきみかめ主催事業の大きなテーマです。
先日、主催事業の『行くぞ探検隊』で来られたバードウォッチングの講師が言うには、今頃のウグイスはホ~ホケキョ!とは鳴かずチィッ、チッと鳴いているので目立たないそうです。今はお嫁さんを探す時期ではないのできれいな声で鳴く必要がないとのこと。「へ~!」と自然のトリビアには感心するばかりです。
さて、先週の連休に初めて鴨川シーワールドへ行ってきました。きみかめ自然の家から車で30分ほどの海辺あり、ずっと行ってみたいと思っていましたがやっと実現しました。開園まもなく入場したのですが、何やら人の流れがみんなシャチが泳ぐプールに向かっています。実はシャチの赤ちゃんが生まれそうで母親のラビーからは赤ちゃんの尾ビレがすでに出ていていました。職員の方やテレビ局の方が見守る厳戒態勢の中、妊娠、出産の様子を説明してくれます。それによると妊娠期間は18ヶ月と長く、繁殖の成功率は50%だそうです。母親のラビーも日本生まれで初めての赤ちゃん誕生の瞬間を見ようと大勢が見守っています。私たちも30分ほど見ていたのですが、また後で戻ってくることにして園内を回りはじめました。
鴨川シーワールドはショーが充実していてイルカ、アシカ、白イルカのベルーガのショーを順番に見ていたら赤ちゃん誕生の放送があり、すぐにシャチのプールに戻りました。元気な赤ちゃんシャチがお母さんに寄り添うように泳ぎ回っていました。残念ながら誕生の瞬間は見逃しましたが、特別な日に来ることができてラッキーでした。天気も最高、海風もさわやかな最高の休日でした。
子どもが大きくなると、あまり家族でレジャー施設に行かなくなりますが、鴨川シーワールドは大人でも十分一日楽しめますよ。
10月になりましたが私の顔と前腕は相変わらず小麦色です。きみかめの広~い敷地の整備もこのごろは汗もあまりかかずにできるので快適なので時間を見つけては外に出ています。朝の落ち葉履きに、芝刈り・・キンモクセイの香りの中、ちいさな秋をたくさん発見できるので楽しいです。
さて、夏休み前後はまっ黒に日焼けした子どもたちが少しずつ元の色に戻りつつあります。4月からたくさんの子ども団体を見てきましたが、先日利用してくれた小学校の挨拶と返事は間違いなくピカいちでした。先生方の指導の賜物だと思いますし鳥肌が立つほどに感心いたしました。私は入所のあいさつで「一生役立つことを教えていただいたことに感謝することと、ココでは教えてもらう前に自然のことや仲間のことですばらしいことを自分で発見してほしい。」と伝えました。
先日TVで沖縄のよみたん自然学校を取り上げた番組をやっていました。この学校は幼児の学校ですが、カリキュラムも無く、今日やることは子どもたちが決め大人はそれを見守り、少しだけ手助けをする学校です。けして放任主義ではないのです。ルールもほとんどが子どもたち同士で作り上げていくので時間と大人の忍耐が必要だと言っていました。代表者は名門大学から一流商社に勤めていましたが30歳でこのキャリアを捨ててこの学校を立ち上げたとのこと。確かにここの子どもたちは自分の意思をしっかり主張してイキイキしている感じがしました。意思は感情表現ですから、自らが感じる力を育てないとこのようにはなりません。学校でも家庭でもこの方法論と言いますか、教えることと自ら感じさせることとのバランスこそが永遠の課題です。
普段の学校生活ではあまり目立たない子が自然の家の活動では張り切っている子もいます。先生も本人もきっかけになっていただければ幸いです。
秋雨が続き、亀山湖や片倉湖がいつの間にか満水になっています。桜の葉はこの雨でかなり落ちてしまいました。
突然ですが、秋の歌っていくつ思い出しますか? ちいさな秋みつけた、紅葉、旅愁、まっかな秋・・すごくたくさんあります。この辺りの里山風景を見ているとやはり『里の秋』がピッタリです。ちょうど栗もたくさん採れる頃になり、静かな秋の夜に煮たらさぞかしおいしいと思います。しかしなぜ、♪あ~あ、かあさんとただふたり・・なのかずいぶん長い間知らなかったのですがインターネットで歌詞の意味を調べて納得しました。この歌は戦争で出兵している父親を思う歌で昭和20年に発表された比較的新しい唱歌でした。すてきなメロディーに切ない母子の思いが込められています。
さて、ある大学の先生の調査では、父親とほとんど話しをしない小学生は19%、中学生では34%もいるそうです。同じ調査で母親とは小学生は6.4%、中学生が12.9%です。お父さんは仕事が忙しくて帰りが遅いからなのでしょうか? 昔から存在感はあっても話はしないものなのでしょうか。小学校の先生は半分以上は女性です。大人の男性と話をする機会がこんなに少なくていいのでしょうかねえ。秋の夜長にちょっと気になりました。
涼しくなりましたね。きみかめの山は少しずつ秋色に変わってきています。赤とんぼが飛び、リスが木の実を食べた跡があちこちで見られます。またこの辺りの山は、きのこの宝庫で時期ごとにいろいろな種類が収穫でき11月いっぱいまで楽しめて特に味噌汁の具として美味しいそうです。
いつも季節を肌で感じることができる君津亀山少年自然の家に居ることに幸せと感謝を感じます。都会では気温とカレンダーに書かれた二十四節気などで気づくことをここでは五感の何かで感じられる秋は楽しい季節です。視・聴・嗅・味・触の各感覚の私のお勧めは彼岸花と月、虫の音、断然にキンモクセイ・・う~ん、秋刀魚の煙も入れたい。味はたくさんありますが山栗(柴栗)は一味違います。
触は、握ると手の中パリパリと崩れる枯葉でしょう。特別変わった経験をしているとは思っていませんが、同時に感じられる場所は自然の恵みです。『気がつく教育』という言葉を以前に聞いたことがありますが気がつくことは教えることではなく、自らが感じることだと思います。その意味では自然の教材がゴロゴロあるのがきみかめです。
